1歳〜2歳くらいのお絵描きが少し上手になってきた頃におすすめの太軸の色鉛筆を3種類比較したいと思います。
今回比較する太軸色鉛筆はどれも1本で色鉛筆・クレヨン・水彩の3種類が楽しめる3in1になっています。
今回比較する色鉛筆
- ステッドラー社 ノリスジュニア6色セット 専用鉛筆削り付き
- スタビロ社 ウッディ3in1 パステルカラー 6色セット 専用鉛筆削り付き
- リラ社 グルーヴトリプルワン 12色セット 専用鉛筆削り別売り
いずれもドイツの老舗メーカーの色鉛筆です。
我が家ではグルーヴトリプルワンを長くしようしていたため、かなり使用感のある状態での比較となっていてすいません。
値段
- ノリスジュニア 6色¥1900 12色¥3300
- スタビロ 6色¥2700 10色¥3000
- グルーヴ 12色¥5500 6色¥3500
1本あたりの値段はグルーヴトリプルワン>スタビロ>ノリスジュニアとなっています。
記事執筆中の2023年現在円安の影響もありどんどん値上がりしている状態です。
長さ
- ノリスジュニア 12cm
- スタビロ 11cm
- グルーヴ 12cm
長さはスタビロだけ1cmほど短いですが、使用感に大きな違いはありません。
太さ
- ノリスジュニア 14.6mm 六角形
- スタビロ 17mm 丸
- グルーヴ 15mm 三角
一般的な色鉛筆の太さは7mm程度です。
スタビロは丸くて太いのでずんぐりとした印象を受けます。角がないので幼児の握り持ちでも持ちやすそうです。
ノリスジュニアは一般的な鉛筆と同じ六角形で細めなので太軸なのに大人でも持ちやすく感じます。
グルーヴトリプルワンはその名の通りグルーヴ(溝)があるので溝に指をあてると正しい持ち方になります。大人が持つとちょっとグルーヴが小さいのか少し指にフィットしないなと感じます。合う合わないは個人差がありそうです。
色
ノリスジュニアの6色セットは薄橙色(肌色)が入っています。黒がないので似顔絵などを描くときにはちょっと物足りなく感じるかもしれません。
6色セットには入っていませんがラインナップには金銀もあります。新しくネオンピンク・ネオングリーンが追加されていて面白いなと思いました。
グルーヴトリプルワンの12色セットはベーシックなカラーが全て揃っています。金銀がお絵描きの幅が広がります。少し色味に特徴があって緑が渋めの緑、茶色が焦茶色のような感じです。
スタビロはパステルカラー6色セットを使っています。パステルカラーがあるのはスタビロだけでとても可愛らしい色味です。発色も明るめで紙によくのります。
3in1
どれも弱く描くと色鉛筆、強く描くとクレヨン、水に溶かして水彩での表現ができます。
グルーヴトリプルワンが一番水に色が溶けやすく感じました。
芯の硬さと書き心地はこんな感じでした。
グルーヴトリプルワンが一番芯が硬めでスタビロが一番柔らかく感じました。
子どもの力でもスタビロだと色濃く描けると思いますが、その分消費は早いだろうなと思います。
紙以外での発色
今回紹介する3つとも紙以外にも描くことができます。
まずは工作などでも使う牛乳パック。普通の色鉛筆ではいろを塗ることはできません。
全てきれいに発色しています。力を入れなくてもとても書きやすいです。
次に白い紙ではなく色の濃い紙に書いてみます。黒い紙に書きました。
青など色の濃い色は若干見にくいですがそれでもしっかり発色しています。特にスタビロのパステルカラーが黒い紙には映えますね。パステルグリーンとパステルブルーはちょっと見分けにくいかもしれません。
最後にガラスに書いてみました。
ガラスにもしっかり描くことができています。窓や鏡に書くのも面白そうですね。
ノリスジュニアは若干カスが目立ちますね。スタビロが一番滑らかです。今回のスタビロはパステルカラーなので背景を黒にするとよく見えます。背景に何もないと見えにくいので家の窓ガラスなどに書きたいときはパステルカラーはおすすめできません。
欠点
どれも良い色鉛筆ですが、使用していくうちに少し困ることもありました。
我が家はダイニングテーブルでお絵描きをすることが多いですが、必ずではありませんが落とすと折れてしまうことがあります。幼児用の柔らかい芯なので中の方で折れてしまい捨てる部分が多くなるので勿体無く感じます。
またグルーヴトリプルワンだけですが、その特徴であるグルーヴ(溝)があることで鉛筆削りがやや難しいです。
溝の部分に段差があるため木目と鉛筆削りの刃が引っかかってスムーズに削れず、力任せにいくとこのように割れてしまいます。コツを掴むまでは鉛筆削りが難しく感じます。
また鉛筆削りにも注意があります。普通の鉛筆削りと違い、鉛筆削りのホールが広いので子どもの指がすっぽり入ってしまうのです。
ノリスジュニアとスタビロの専用鉛筆削りは、刃の部分にセーフティカバーがついています。外側から触っても刃に直接触れにくくなっています。しかし子どもは穴があったら指を入れたい年頃です。我が子もホールの部分に指を入れていることがあって焦りました。幼児が鉛筆を削ることはまだ難しいと思うので、専用鉛筆削りは親だけが届くところに置くことを徹底することをおすすめします。
特徴
ステッドラー社 ノリスジュニア
値段、使いやすさ、色の種類等を考えるとノリスジュニアが総合的にバランスが取れているのではないかと思います。
スタビロ社 ウッディ3in1
パステルカラー入り。
マルチカラーも出ています。
ちょっと変わった色が欲しい、今持っている色と被らない色を買い足したい場合はスタビロを検討するといいかもしれません。
リラ社 グルーヴトリプルワン
正しい三角持ちができるという大きな特徴があります。変わった見た目なので子どもの使ってみたいという気持ちも高まります。他と比べて値段が高いのがネックです。
まとめ
太軸の色鉛筆3社を比較してみました。幼児の色鉛筆選びの参考になれば幸いです。
幼児におすすめ三角軸色鉛筆の比較も行っています。