「ホットクックと圧力鍋って実際の料理を作ったらどれくらい仕上がりが違うものなの?」と気になったことはありませんか?
私はホットクックとワンダーシェフの電気圧力鍋を両方持っているので同じ料理を作って試してみることにしました。
ちなみに普段はホットクックをメインで使用していて、同じ料理をホットクックと電気圧力鍋で同時に作ってみるのは初めてです。
ホットクックと圧力鍋を比較
使用する調理器
使用する調理器はこちらです。
こちらの2.4Lタイプの2世代前の旧型を使っています。
スペックはあまり変わりないですが本体の横幅も大きいし内鍋もこびりつきやすいステンレス製のタイプです。
ホットクックの性能比較はこちらを参考にしてください↓
圧力鍋はこちらを使用します。
こちらも旧型を使っています。見た目機能ともにさほど違いはありません。電気圧力鍋です。
使用するレシピ
使用するレシピはどちらも購入した時についてくるそれぞれの公式レシピブック通りに作ることとします。
(材料の量に合わせて調味料は比率を合わせて増減します)
比較するメニュー
ホットクックと圧力鍋のどちらのレシピブックにも載っていた筑前煮と角煮で比較することにします。
筑前煮では野菜の仕上がりの違い、角煮では大きめのお肉の仕上がりの違いを比較できるかと思います。
ホットクックと圧力鍋それぞれで【筑前煮】を調理
材料をセット
ホットクックは水は入りません。代わりに酒が少し多めに入ります。
圧力鍋はどの具材も「大きめに切る」という指示でした。
調理スタート
ホットクックは自動メニューでスタート。35分の表示。
ホットクックでは筑前煮は予約調理可能のメニューです。
電気圧力鍋ではまずは1分加圧、その後減圧したら蓋を開け蒸しすを落として追加熱で5分煮詰める。
普段ホットクックをメインで使っているので放置で出来上がらないことにめんどくさ…と思ってしまった。
同時に調理スタートします!
完成
途中に電気圧力鍋の方は手を加える必要がありますが、なんと同時に出来上がりました!
だいたいどちらもスイッチオンしてから37分くらいで出来上がりました。
ホットクックと圧力鍋でそれぞれ作った筑前煮が完成
見た目の違い
公式レシピで圧力鍋が3人前、ホットクックが4人前だったのでホットクックの方がちょっと量が多いです。
写真では分かりにくいですが、ホットクックの筑前煮の方が全体的に色が濃いです。
おそらく、無水で作っているので調味料の色がダイレクトに付いているのだと思います。
イメージとしては煮物というより炒め煮に近いかもしれません。(煮汁は少なめですがちゃんとありますよ)
あと、私の都合でレシピブックの材料にあった「水で戻した干し椎茸」と「こんにゃく」を省いたので、具材から出る水分が少し足りなかった可能性もあります。
味の違い
味に関しては個人の好みもあると思うので評価が難しいですが、公式レシピブックなのでどちらも美味しいです。
強いて言うならホットクックの方が味が濃く感じましたね。
圧力鍋の方が煮汁で薄まっている分優しい味に感じました。
味に関しては一度作ってみて好みの味になるように調味料を調整するのがおすすめです。
ホットクックの調味料の量の考え方に関しては、この本がめちゃめちゃ参考になると思います。
ホットクックといえば「0.6%の塩分」が有名ですよね。その考え方の元となった勝間和代さんの本です。
食感の違い
それぞれの具材の食感の違いを見ていきます。
にんじんはどちらも柔らかく煮えています。煮崩れもありません。
圧力鍋の方がトロッと柔らかい感じがしますね。
ホットクックの方がにんじん味が濃いです。見た目では調味料の色が濃いので意外でした。
筍は食感に大きな違いがありました。
圧力鍋の方は割れ目ができていてスが入ったような状態になっておりかなりしっかり調味料の味が染みており、食感もとても柔らかいです。
ホットクックの方は味は筍の風味があり、食感は筍らしい固さを残していました。
ごぼうは圧力鍋もホットクックも牛蒡らしい固さですね。
圧力鍋の方が少しホクッとする感じがあります。
蓮根も食感に大きな違いがありました。
圧力鍋の方は本当に柔らかくて、ホクホクやすこしネットリとした食感もするような感じです。(よく火を通したゆり根のような感じかな?)
ホットクックの方は蓮根らしいシャキッと感を残した柔らかさでした。
鶏肉は圧力鍋の方は柔らかくなっていました。
ホットクックの方は縮みがちでちょっと硬くなっている感じがしました。
食感のまとめ
食材 | 圧力鍋 | ホットクック |
---|---|---|
にんじん | トロッと柔らかい | にんじん味が濃い |
たけのこ | スが入りとても柔らかい | 筍らしい固さ |
ごぼう | 少しホクッと感がある | 牛蒡らしい固さ |
れんこん | ホクホクねっとりとても柔らか | シャキッと感が少しある |
鶏肉 | 柔らか | 少し縮んで硬め |
ホットクックと圧力鍋それぞれで作った筑前煮のまとめ
ホットクックと圧力鍋それぞれで筑前煮を作ってみました。
調理する過程はやはりホットクックはスイッチを入れてから完成まで放っておけるのが一番の魅力だなぁと感じました。
圧力鍋だと圧が抜けてからフロートが降りているかどうかを何度か確認しなければならなかったり、煮汁を煮詰めるために蓋を開けて追加熱しなければならなかったり完成までに何度か手を加える必要があります。
味や食感に関しては、圧力鍋はどんな食材も柔らかく、ホットクックは本来の食感を残しつつ野菜の味が濃いと感じました。
ホットクックの鶏肉が硬くなってしまったので、切り方や大きさを工夫する必要があるかもしれません。
圧力鍋のたけのこやれんこんは柔らかく仕上がっているので、野菜の食感が好きな人にとってはイマイチとなる可能性もあります。
子どもや高齢者にとっては圧力鍋の方が柔らかくて食べやすいかもしれません。
ホットクックと圧力鍋それぞれで【角煮】を調理
材料をセット
レシピブックの4人前の半分2人前で作ります。
レシピブックにある茹で卵は入れません。
下茹でする
どちらのレシピも下茹でありでした。
ホットクックは手動メニュー(スープを作る)で30分。
圧力鍋は12分加圧でした。
同時にスタートします。
下茹ではほぼ同時に終了しました。
再び肉だけを鍋に戻します。
箸で触った感じは、圧倒的に圧力鍋の方が柔らかい…。圧力鍋の圧勝なのでは?と思わせます。
調理スタート
煮汁の量を計測ミスってちょっと少なめになってました。
同時に調理スタートします。
完成
ホットクックの方が30分ほど遅く出来上がりました。
ホットクックと圧力鍋それぞれで作った角煮が完成
見た目の違い
見た目の違いはほぼないです。
圧力鍋の方にはみりんが入っているので、ちょっとテリッとしてるかな?くらいです。
味・食感の違い
下茹で後の感触から、絶対に圧力鍋で作った角煮の方が柔らかいだろうと思っていました。
それがいい意味で裏切られました。
圧力鍋もホットクックもどちらもさほど肉の柔らかさに違いはありませんでした。
あえて違いを探すとするならば圧力鍋の方が脂肪部分がプルプルしているかな?
味に関してはどちらもあまり違いはないです。
多分誰もが思う角煮の味に仕上がっています。
ホットクックと圧力鍋それぞれで作った角煮のまとめ
肉を柔らかくすることに関しては圧力鍋の圧勝だろうと思っていたのですが、ほとんど変わらないくらいホットクックも柔らかくて驚きました。
角煮は下茹でが必要なので、ちょっと手間のかかる贅沢おかずですが、どちらを使っても美味しくできそうです。
調味料を入れてからは、圧力鍋が1時間、ホットクックが1時間30分程度かかります。
ホットクックの方が30分多く時間がかかるので、時間の余裕をもって調理する必要があります。
ただ、ホットクックの角煮は予約調理ができますよ。
まとめ
角煮に関してはどちらも柔らかくあまり違いがなかったので、どちらで作っても美味しくなると思います。
ホットクックはスイッチを押してスタートしたら、完成まで放置することができるけれど圧力鍋より時間がかかる料理もあります。
魚を骨ごと食べられるように調理できるのは圧力鍋だけです。
どちらもそれぞれいいところがありますね。
それぞれの特徴を理解して、どんな料理を作りたいかで選ぶのが間違いないと思います。